夏休みの宿題のヒントに。瀬戸内海を水中散歩してきました

ひろしまお出かけ |  わいわいオープン型 なこ

夏休みの宿題の自由研究のテーマは、お子さんはもちろん、親にとっても悩みの種ですよね。困った時は、ぜひ瀬戸内海へ。瀬戸内海は、閉鎖性海域と呼ばれる周囲を陸に囲まれた海。生息する生物は多様性に富んでいるので、宿題のヒントがたくさんあります。スキューバダイビングしてきたので、海の中の様子をお伝えします。

わいわいオープン型の方にオススメ

遠浅で穏やかな海には
魚がいっぱい

日本の主な閉鎖性海域といえば、東京湾、伊勢湾、有明海、八代海、そして瀬戸内海。瀬戸内海は、日本で最も大きい閉鎖性海域です。なんと、大小約700もの島々が存在し、広島県には約140もの島々があります。そのうち25%の島々に人が住んでいるそうです。
瀬戸内海は、中国地方と四国地方に挟まれていることから潮の流れが穏やかで、牡蠣の養殖が盛んです。牡蠣イカダにはエビやカニが集まり、魚のエサ場になっています。遠浅の海に浮かぶ牡蠣イカダには、多種多様な生物が存在しています。
広島市では、メバル、小イワシ、オニオコゼ、黒鯛、アナゴなどが代表格です!

瀬戸内海の魚は、愛おしくて
おいしい♪

瀬戸内の海は穏やかなので、スキューバダイビング初心者でも水中散歩を比較的安心に楽しめます。
今回ご紹介するのは、8月に水中散歩を楽しんだ時の様子です。
まず、遭遇したのはミノカサゴ。



派手な見た目は水族館でも人気ですね。暖かい場所を好むミノカサゴ。毒を持っているので実は危険な魚です。
ちなみに、食べると超一級のおいしさ! 刺身や塩焼きにして、使わない部分をお味噌汁にするといいお出汁が出て絶品です!

オシャレな瀬戸内の魚たち

次に遭遇した生物は、白地に黒い点がオシャレなシロウミウシ。



実はこのウミウシ、ナマコの仲間と思っている人も多いのですが、サザエ(巻貝)の仲間なんです。「だけど、サザエのように貝殻をもってない?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
ウミウシは、赤ちゃんの時に貝殻をもっているのですが、大きくなる過程で貝殻を脱ぐ(消失する)らしいのです。このウミウシもカサゴ同様に毒を持っている種類が多いのですが、一部の地域で食べられているそうです。わたしは、食べたことはないです。
最後にご紹介するのは、色鮮やかなサンゴ。
オレンジ色に光っている準絶滅危惧種のオノミチキサンゴも元気に住んでいました。



かつては、瀬戸内海のいたるところでたくさん見られていたそうで「暗みの宝」として杜に供えたりされたそうです。

海と森は恋人同士の関係

環境用語に魚つき林(ウオツキリン)という言葉があります。
古くは、海面に森林の影がうつり魚が集まる効果に注目してこの名がつけられたようです。こうして海のそばの森林が大切に守られてきたのですね。海と森との間には密接な関係性があり、豊かな海の環境には森が影響を与えていると考えられています。日本では「海は森の恋人」というNPO法人があり、森をつくり海を守る活動が積極的に行われています。
身近な海に出かけてみると、いろいろな生物の出会いや環境について考える機会も得られます。安全を確保しながら、お出かけしてみてくださいね。