カラダと心をケアする発酵食品 酒粕のはなし
母になって、子どもを育てるため毎日毎日お料理をする日々。少しでも簡単で美味しくなる方法を気づけば模索しています。そんな私が見つけた最強の味方が発酵食品! おみそ、塩麹、醤油麹、甘酒、酒粕など日本古来から伝わる発酵食品たちをちょこっと入れるだけで一瞬でぐっとおいしくなります。信じられないくらい。ホント魔法レベルです! そんな中、私が今最大限にはまっているのが、酒粕です!
発酵食品って
なんだかすごい!

“賞味期限切れてるけど、これ食べられる?”
“大丈夫!発酵食品じゃけぇ!”
そんな会話を子どものころにしたぼんやりした記憶が脳裏の片隅になぜだか残っています。発酵食品だから、賞味期限が切れていても大丈夫。なんて何も根拠もないけれど、子どものころは素直に、「発酵食品ってなんだかすごいんだなぁ」って思っていました。
そんなことは記憶の片隅にすっかり置き去りにしたまま大人になり、母になった今、なぜだか“発酵食品はすごいんだ”という揺るぎない自信だけが残っています。
実は私、お酒は全く飲めません。ノンアルコールビールでも二日酔いする訳の分からない体質なんです。そんな私が酒粕にはまったのは、お仕事がきっかけでした。
呉市にある、明治時代から続く酒蔵の盛川酒造さん。
酒造りの過程で出る酒粕をペースト状にした商品をもっと広めたいというご要望をいただき、プロモーションのご説明にお伺いしました。
以前にも酒粕はかす汁にしたり、みそ床を作ったりしましたが、板状になった酒粕がうまく扱えずいつのまにか冷蔵庫の奥底でミイラにしたことも…。
だから、そんなずぼらな私にとってペースト状の酒粕は優秀アイテムに!
今では、料理に深みを出したり、健康のために大活躍です!
酒粕ちょこっとで
料理上手に
酒粕はそのままだとアルコール分が含まれているので、私のようなアルコールが苦手な人や、子どもがいる家庭では火を通して使うのがおすすめ。酒粕初心者の方は、隠し味程度から始めてみてください。
ちょこっと入れただけでも、“わ!おいしい!“と思わず声が出てしまいます。酒粕プロになると、そのままの酒粕を焼いてお砂糖をかけて食べるという、酒粕のパワーを存分に受ける食べ方も!
酒粕は、古来からスーパーフードと呼ばれるほど栄養豊富で、お肌にいいビタミンや食物繊維も豊富。好きな食べ方で、おいしくキレイになれる食品。それが酒粕なんです。
お料理に少し入れるだけで絶対おいしくなるという安心感で、お料理を作る母の心も軽やかにしてくれるので、一石二鳥♬ そんな酒粕を使ったおすすめレシピをご紹介します。
レシピ【子どもも大好き!
タンドリーチキン】

材料
鶏もも肉(大1枚)…300~450g
麦みそ…30g
『白鴻』の酒粕ペースト…30g
糀甘酒…大さじ2
塩糀…大さじ1
カレー粉…小さじ2
パプリカパウダー…小さじ1
おろしニンニク…小さじ1
おろしショウガ…小さじ1
油…適量
※みそはお手持ちの物を使って良い。塩味に応じて調整すること。
作り方
① 鶏もも肉以外の調味料をポリ袋に入れて揉みこむ。
② 鶏肉を入れて全体をしっかり揉み、調味料を鶏肉に馴染ませて
3時間~ひと晩冷蔵庫に置く。
③ 天板にクッキングペーパーを敷き、皮を上にして鶏肉を
平らに並べ、袋に残った調味料を皮目全体に塗り油を適量かける。
④ 180~200℃のオーブンで10~15分焼き、食べやすい大きさに
カットし皿に盛る。
※みそ、酒粕、塩糀は焦げやすいので火加減に気を付ける
レシピ【酒かす
ブルギニョンバター】
このバターがあれば、焼くだけでお料理がグレードアップ。ブルギニョンバターです。

材料
・『白鴻』酒粕ペースト10~15g
・無塩バター50g
・塩3g
・ニンニクのみじん切り5g
・ドライハーブ小さじ1(パセリなど)
作り方
①バターは、柔らかくなるまで常温に置いておき
クリーム状になるように混ぜる。
②他の材料を混ぜたら出来上がり。
・ラップなどでキャンディー包みにして冷蔵庫で保存すると、
使いたい分だけ包丁で切って使えます。
・冷蔵庫で1週間、冷凍庫で1か月保存可能です。