今だからこそ、地元を旅しよう 日本酒がおいしい「西条 酒蔵通り」へ

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日本酒といえば、昔はオジサマがたしなむもの、昨今はおしゃれなバーなんかあったりします。敷居の高いイメージがありますが、広島ではカープが市民球団と言われる理由の一つ、昔カープを支えた募金箱に日本酒を入れる樽が用いられていたことからとっても身近な存在。カープお猪口なるものもあります。「酒蔵を実際に見てみたい! でも遠い所まではちょっと…」ということで、広島駅から電車1本で行ける「西条 酒蔵通り」に行ってきました。

わいわいオープン型の方にオススメ

駅近くに
7つもの蔵が集まる
「西条 酒蔵通り」

出典:広島県酒造組合 
http://www.hirosake.or.jp/hanbai/form.php

日本酒造りというのはその地域に根付いた産業で、酒蔵は合計50近く、広島県各地にあります。広島と日本酒が近しい存在であることがうかがえます。 西条の酒造りは、明治時代に三浦仙三郎という方が、広島の水を用いた「軟水醸造法」を確立したことにより広がっていきます。米と水が美味しいという風土や気候もあり、日本酒は広島の各地で造られるようになります。東広島市の西条は、灘、伏見と並び日本三大酒処の一つとか、「酒都」とか、いろいろ別名があります。全国的に見て特徴的なのは、非常に特殊な街造り。西条管内の酒蔵は、駅から1km圏内に7つも密集してあるのです! 

通称、酒蔵通りと呼ばれるこの一帯、JR山陽本線 西条駅降りてすぐの所にあります。公共交通機関主体で行くことも可能なのです。

東広島市ホームページ 
西条酒蔵通りマップ
https://www.city.higashihiroshima.lg.jp/soshiki/sangyo/6/1/1/12489.html

この酒蔵通りで毎年10月の初旬に開催される「酒まつり」。コロナ禍の今年は10月10日(土)・11日(日)にオンライン上で開催されるそうです。これまで行きたくても行けなかったという人も楽しめますね。酒まつり公式サイトでイベント内容が順次アップされています。

酒まつり公式サイト
https://sakematsuri.com/

おさんぽ一歩目から
酒蔵感を満喫

西条駅の壁には酒造りの様子が書かれており、酒蔵感を引き立てています。ポストまで酒蔵ムードを盛り立てます。たぬきのキャラクターはマスコット「のん太くん」です。(「呑む」にかけているようです)

西条駅を出発するとすぐに酒蔵通りに入ります。風情ある街並みが目の前に広がります。赤煉瓦の建物は、西条特有の風景です。

煙突が見えるのは酒蔵らしい風景です。冬になり、酒造りの時期になると、蒸した米の蒸気が広がります。ほのかにですが、米の良い香りもします。

今回は、賀茂鶴酒造様に行ってきます。西条駅からも一番近く、徒歩5分程で到着します。

なんと事務所も文化財! 
風情漂う酒蔵通り

出典:賀茂鶴酒造株式会社

酒銘を「賀茂鶴」と命名したのは明治6年。創業から100年を超える歴史ある酒蔵です。本社には、江戸時代に西条が西国街道の宿場町として栄え、広島藩の本陣が置かれていた名残として復元された本陣門と洋館風の事務所が並んでいます。この事務所は登録有形文化財に認定されており、当時の酒造業の大きさを伝える建物となっています。

賀茂鶴の建物の壁は「なまこ壁」と言われる伝統的な壁塗り様式を用いています。

出典:賀茂鶴酒造株式会社

事務所などは関係者以外立入禁止ですが、賀茂鶴酒造は直売所を併設した見学室がありますので、そこへ向かいます。土・日曜も基本的に開いています。

向かって右側には福神井戸と言われる井戸があります。こちらは、賀茂鶴の酒造りでも仕込みに使われている水が出ています。日本酒造りに必要不可欠な水ですが、西条には龍王山といわれる山があり、そこから十数年濾過されてきた伏流水はミネラルを多く含んだ軟らかい味わいになっています。

ここの水をくむのは自由になっています。地元のレストランやパン屋さんでも使用され、地元の方もペットボトルを持って通われる姿を見かけます。お酒を実際に飲むかどうかにかかわらず、如何に地元と密着しているかを感じられる場所でもあります。いつも自分が飲んでいる水と飲み比べても面白いかもしれません。保管の際は冷蔵して早めに召し上がることをお勧めします。

あの「賀茂鶴」へ! 
自分へのお土産も♪

出典:賀茂鶴酒造株式会社

見学室は、元々一号蔵という明治時代からある醸造蔵を改装して作った場所になります。この建物自体も、登録有形文化財(建造物)で歴史を感じます。ここでは、酒造りの解説ビデオ(10名以上は要予約)や昔ながらの酒造りの道具の展示が楽しめます。お酒の試飲や、お酒を使ったスイーツやグッズの販売もあります。見学室限定のお酒もありますので、旅の思い出にぴったりです。

おすすめのお酒は、「特製ゴールド賀茂鶴」!お正月など、金粉や金箔が入っているお酒もありますが、ゴールド賀茂鶴の何に驚くかというと、入っている金箔の形が桜の花型なのです。ちゃんと花びらの形に切込みが入っているし、花弁が分かるように陰影もついています。お酒を注いで、酒器に入った時の感動たるや、ちょっとテンションが上がります。開栓してお酒を注ぎ、口に含もうとすると、フルーティーな香りがします。日本酒って、お米で出来ているのに花のような香りがするんだと楽しみが広がります。味は、賀茂鶴らしい旨味を感じつつ、スキっと味が切れていきます。思わず杯が進みます。お酒の種類の中でもリッチな大吟醸ですが、小さいものは180mlからあり、予算に合わせて選べます。見た目は丸っこくかわいらしい姿でも、実は歴史の長い風格のあるお酒。発売されたのは1958年と昭和の時代です。

出典:賀茂鶴酒造株式会社

先人達の志を継ぎ、全量自家精米で広島に根付く酒造りを行っていらっしゃいます。いち早く輸出事業に乗り出したり、吟醸造りのお酒を販売したり、金箔を入れたお酒を造ったりと、時代を読みながら、色々な試みをされてきたからこその今の姿なのだと感じました。

次は何処へ行こうかな♪

※お酒は二十歳になってから

賀茂鶴酒造株式会社
URLhttps://www.kamotsuru.jp/
電話番号0120-422-212
(平日 9:00~17:00)
見学室直売所
営業時間平日 9:00 ~ 18:00/ 土日祝 10:00 ~ 18:00
(入場 17:45 まで)
利用料金無料(一部試飲は有料)
休業日お盆・年末年始・その他 酒まつり前など
予約10人以上の場合は事前にお問い合わせください