珈琲の香りで豊かなひととき
こうしい屋 蛇舞珈亭

珈琲のいい香りに誘われて入った喫茶店『こうしい屋 蛇舞珈亭』。至福の一杯を淹れてくれるマスターと毎朝ケーキを手作りしている奥さまが出迎えてくれました。珈琲と言ってもインスタントコーヒーや市販のドリップコーヒー、お店で買う珈琲豆など、珈琲と呼ばれるものはたくさんあります。ライフスタイルや好みによって楽しみ方は人それぞれ。今回は『こうしい屋 蛇舞珈亭』マスターの田村 信行さんが、珈琲へのこだわり、おいしい珈琲について教えてくれました。

こつこつ追求型の方にオススメ
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スペシャリティの
トップを味わえる
広島唯一の珈琲店

『こうしい屋 蛇舞珈亭』は喫茶店のイメージが強いと思いますが、広島市西区古江に移転してからは自家焙煎珈琲豆の販売に力を入れています。使用している豆は全てスペシャリティコーヒーです。

スペシャリティコーヒーとは、生産地域・風土、農園・生産者、標高、品種、収穫時期、収穫方法、処理方法、品質管理とグレード、収穫量、流通経路、輸入時期、入手時期、カップテスト、これら全てにおいて一定の基準の品質をチェックされた珈琲豆のことです。

スペシャリティコーヒーとは

  • ネームバリューを重視するのではなく、品質で勝負する珈琲豆のこと
  • 欠点の無い豆で液体にした時には、明確なキャラクターがあること
  • 味が悪くない程度ではなく、抜きんでて良い豆のこと

日本でのスペシャリティコーヒーの流通量は5%程度と言われています。

スペシャリティコーヒーの中でも生産国で開催されるコンテストでトップグループに入賞した豆は「カップ・オブ・エクセレンス」なる称号を勝ち取れ、一般に出回ることはなく、オークションでは高値で取引されます。この「カップ・オブ・エクセレンス」を勝ち取った珈琲を味わうことができる喫茶店は広島では『こうしい屋 蛇舞珈亭』だけなのです。

珈琲は生鮮食品、
焙煎したて、
淹れたてをぜひ

『こうしい屋 蛇舞珈亭』では自家焙煎をしている方々と手を組み、共同購入という形で産地から直接珈琲の生豆を買い付けています。ほぼ毎日焙煎は行っているそうなので、焙煎したての豆を購入することができます。

長期保存が可能な食品と思われがちな珈琲豆ですが、『こうしい屋 蛇舞珈亭』では生鮮食品に近いものとして扱っています。見た感じの変化があるわけではありませんが、コーヒーを淹れた時の香りが時間とともに薄れていくそうです。

「珈琲の香りは味とともに大切な要素です。購入後は早いうちにお召し上がりいただきたいですし、香りを楽しんでいただきたいと思っています」とマスターは言います。

「店で飲む珈琲が美味しいのは当たり前のことですが、ご家庭でもおいしい珈琲を飲んでいただきたいですし、もっと楽しんでいただきたいと思っています。とはいえ喫茶店ですのでこの道30年以上の熟練の技で淹れる珈琲を堪能していただきたいとも思っています」。

マスターの淹れる珈琲と豊かなひとときを味わいに訪れてみてはいかがでしょうか。

ケーキや焼き菓子は全て店内で手作りしているそうです。

「小さな厨房なのでたくさんの種類は作れませんが、生菓子6~7種類、焼き菓子4種類を製造しています。珈琲とともに召し上がっていただいたときに珈琲の邪魔にならず、口に入れたとき何のケーキなのかが分かるようなシンプルでストレートな味であることを心掛けています」。

どのケーキをいただくかはその日の気分でどうぞ。

秋のおすすめケーキは、古江の名産いちじくを使ったタルトです。

古江地区は、南向きの温暖で降水量の少ない自然的要因を生かしたいちじくの産地なのです。

おうちで
珈琲を楽しむために、
好みの焙煎加減を知る

おいしい珈琲の条件はいい豆を使うこと、これ以外にはありません。「珈琲の材料は豆とお湯。この2つです。高価な豆であっても焙煎してから時間がたちすぎていては美味しい珈琲にはなりません。逆にいい豆を使えばコーヒーメーカーでもおいしい珈琲は飲めるのです」。

ここでいう、いい豆とはスペシャリティコーヒーのことで、焙煎してあまり時間が経過していないものです。「当店が所属しているグループは各店同じ生豆を使用していますが焙煎する人によって好みが違うので味の特徴も店によって変わってきます」。最近はネットでいろいろなショップの珈琲豆が簡単に手に入るようになりました。自分好みの焙煎加減を見つけるというのも、珈琲の楽しみの一つかもしれません。

最後に、マスターご自身の「暮らしのてまひま」をお聞きしました。「休日も同じ時間に店にきて、焙煎機の掃除をしたり、焙煎をしたりしているので、これといったこだわりは生活の中にはありませんが、どんなに忙しくても1日3食ご飯は食べるようにしています。食欲の有無が健康のバロメーターだと思っています」。今日も健康であることを感謝しながら珈琲を味わう…そんな時間を摘み重ねていけるといいですね。

マスター 田村 信行さん

1948年広島県三次市生まれ。公務員の家庭で育ち、親の希望で企業に就職するも、20代半ばに仕事を辞め、放浪生活をはじめる。東京の専門学校で喫茶について学び、在京中に、アンセーニュダングルのマスターに出会う。マスターの元で修業し、独立。1981年広島の並木通りにこうしい屋蛇舞珈亭をオープン。2001年末、東区牛田の山の上にある閑静な住宅街に移転オープン。2006年末、西区古江の商店街の一角に移転オープンし、現在に至る。

こうしい屋 蛇舞珈亭

住所〒733-0873 広島県広島市西区古江新町1-30
Tel082-274-7277
Open10:00~19:00
(喫茶のラストオーダーは17:00頃)
Close火曜日
(火曜日が休日の場合は水曜日)
HPhttps://jamaikatei.com/index.php
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