漢方茶でほっと一息。立ち止まり、自分に優しくするきっかけに

あの人に会いに行く |  こつこつ追求型 かじつ

いつみてもその人らしくいて、一緒に過ごしていると心が落ち着く…。素敵なあの人はどんなふうに暮らしてる?シリーズ「あの人に会いにいく」では、広島で暮らしのてまひまを楽しむ“素敵なあの人”に会いに行きます。今回は、漢方茶ブレンダーのカワジエミコさん。エミコさんの漢方茶をいただいて、あまりの飲みやすさにびっくり!おいしさの秘密や、漢方茶がもたらす体や心の変化についてお聞きしました

こつこつ追求型の方にオススメ

ゲスト:カワジ エミコさん

漢方茶ブレンダー。2015年より花凛堂漢方薬局認定漢方茶ブレンダー、2016年より同薬局認定講師として広島市を中心に活動開始。2020年6月に店舗「カンポウチャRAIRA(ライラ)」を構える。
漢方茶の販売、カウンセリング、レッスンなどを通して、漢方の基本「気血水」や「陰陽五行」などの理論を、気軽に生活に取り入れられる方法を伝えている。

HP

これならできる!
エミコさんと
漢方茶との出会い

親御さんが体が弱かったことから、体に目を向ける視点は若いころからあったというエミコさん。会社員をしながら、リフレクソロジーやバッチフラワーレメディーを学ぶ中で、東洋医学が気になり始めました。自身のこれまでの体調不良の理由が、東洋医学によってすべて説明できることに驚き、面白さを感じたそう。自分の体に合うものを摂取することに気を付ける漢方養生で、次第に元気になっていきました。

東洋医学の力は納得したものの、専門的な知識や技術がないと取り入れられないハードルの高さも感じていました。東洋医学を学ぶ仲間の紹介で漢方茶を知り、「お茶をいれるという簡単なことなら私にもできる!」と「漢方茶ブレンダー」を取得。2015年から、身近な人に漢方茶のブレンドを始めました。

出張やイベント出展を通してエミコさんを頼る人がどんどん広がり、漢方茶ブレンダーとして6年目の2020年に店舗をオープン。漢方茶をブレンドする工房であり、ショップ、カウンセリングやレッスンも行うスペースです。お客様は30~50代の女性が多いそうです。

私に必要なことを、
できることから始める

漢方茶とは、食品扱いの生薬や薬草などをブレンドした体の調子を整えるお茶。漢方茶ブレンドは、自分の体を知ることから始まります。 エミコさんが行う「カウンセリング漢方茶」では、最初に1時間ほどじっくりと話を聞きます。水分の摂取、運動習慣、睡眠の質、食べているものや飲み物もチェック。東洋医学の理論を使って、その人が何に困っていて、どんな不調があって、原因は何かを探ります。話しているうちに、不調の真の理由や不足していることに気付いてハッとする人も多いそうです。

「気が血と水を巡らせているのですが、気が足りないと血や水が滞って不調になります。最近はコロナ疲れで気が滞り、不調を訴える方が増えています。ただし、不調の現れ方は、冷えやイライラ、肩こり、頭痛など人それぞれ。その人に必要な漢方茶をブレンドします」。

あわせて、生活の中で気を付けたい「漢方養生」をアドバイス。エミコさんの漢方養生は、冷たいものや生ものなど体を冷やすものを避け、遅くとも午後11時台には眠りにつくこと。「お菓子やコーヒーも避けたいところですが、やめられないので頻度を減らしています。できることからやってみる、そんな気持ちで取り入れてみてください」と教えてくれました。

かゆいところに手が届く
オリジナルブレンド

すでにブレンドされたオリジナル商品もあります。「目におつかれさま」「ゾクっときたら」「のどイガイガしたら」と分かりやすくて、かゆいところに手が届くユニークなネーミング!うなずきながら、気が付くといくつも手にとっていました。

そんな中で私が取材時に購入にしたのは「うつくし茶」。「肌を潤わせる血を補いながら、気血を巡らせ美白に導く」というありがたいお茶です。ルイボスティーベースという珍しさにもひかれてこちらに。個人的な感覚ですが、覚悟していた独特の香りはほとんどなく、食事やおやつと一緒にいただいてもけんかしません。

エミコさんの漢方茶は、緑茶、黒豆などおなじみの日本茶をベースにしています。それが、飲みやすく続けやすいポイント。「1カ月ほど飲み続けてみてください。心身になんらかの変化が感じられるかも」と聞くとわくわくとしてきます

エミコさんのてまひま

サロンでのお仕事の日、エミコさんはその日の自分に話しかけて体調をチェックします。 「今、私はおなかがすいています。最近、目を使いすぎているから、目の疲れをすっきりさせたいな」。そして「明日、少し面倒な用事があってストレスを感じそうなので、それにも備えたい」。対処だけでなく、予防もできる漢方茶の力に驚きます

エミコさんが選んだのは、黒豆、クコの実、玫瑰花(マイマイカ)、陳皮(チンピ)。それらをガラスのポットに入れ、お湯を注いでじっと5分。お茶の成分をしっかりと出したら、いただきどき。エミコさんの今日の始まりです。

「養生すれば体は分かりやすく必ず答えてくれます。体に悪いことをすれば、それも分かりやすく体に現れます。漢方茶を、忙しい毎日の中でも時々立ち止まって自分に優しくするきっかけにしてもらえたら」と話します。

漢方茶がもたらす、今日の自分と向き合うひととき。暮らしの中に取り入れてみたくなりました。