さいしょにお母さんが少しだけ気付くと、子育ての日々は愛おしくなる
毎日が目まぐるしく過ぎていく子育ての日々。時には「今日は何もできなかった…」と落ち込むこと、誰しもありますよね。正解も不正解もないからこそ悩む子育ての日々。そんな時、ちょっとしたことで日々が愛おしく感じられる、そんなキッカケはきっと皆さんのすぐそばにあるかもしれませんよ。私の場合は、ある一つの詩がキッカケとなりました。

私は2人目を出産した後、目の前に落ちてるゴミを拾うこともできないくらいに子育ての日々がしんどい時期がありました。暗いトンネルを手探りで歩いているような、出口を探してもがいていた日々。
そんな中で出会ったのが、「TODAY」という詩でした。
それは、ニュージーランドの子育て支援施設に張り出されていたものが世界中に広まったものだそうで、当時の私はその詩を読んでトンネルの先にうっすら光が見えたように感じたものです。
できなかったことより、
できたことに光をあてる

【今日私は、お皿を洗わなかった…】という出だしから始まるその詩が、
「今日一日何もできなかった…」と落ち込む当時の私の心に、やわらかく光をさしてくれたのを今でもよく覚えています。
この詩は、子育てをがむしゃらに頑張っているお母さんが一日のうちでできなかったことを指折り数えるように並べるところから始まります。
例えば、お皿を洗わなかったし、ベッドはぐちゃぐちゃだし、床の食べこぼしはそのままだし…などなど。でも後半には、できたことを並べています。おっぱいをやったし、ずっと抱っこしたし、一緒に遊んだ、など。
そうやってこの詩は、家のことはできなかったけど、子供のための大切なことはできたんだ!と、できたことに光をあてる視点を私にもたらしてくれました。
できないことは数あれど、それはやらない選択をしただけのこと。
やると決めた子育てを優先しただけのことなんですよね。だから、きっとできなかったことなんて実は一つも無かったんだと、母という年齢を重ねるにつれしみじみ思います。
ちゃんとした
お母さんでなくても

お母さんとしての仕事を指折り数えると、果てしなく気が遠くなりますよね。お皿を洗うことも、ボサボサの髪を直すことも、ちゃんとしたお母さんの仕事なんでしょうけど、きっとそれをしなかったからといって子供が「お母さん嫌い」なんてこと言うはずありませんよね。きれいにメイクできてなくても、イライラしちゃってつい言い過ぎても、子供はお母さんのことが大好き。
いつでも、さいしょにお母さん自身がそこを忘れずに、お母さんという仕事を楽しんでいけたら、そんな姿を見て子供も大好きなお母さんが幸せそうでもっとうれしくなりますよね。
おとなになるって、
いいかも

子供にとって何よりも大事なお母さんの存在。そのお母さんが幸せそうかどうか?は最も身近な存在でママの気持ちに敏感な子供たちにはどんなに隠してもきっとお見通しなのでしょうね。
お母さんという役割をしながらも、お母さん自身が幸せに生きる姿を見ていたら、子供はおとなになるのが楽しみになりますよね! 私もまだまだ未熟な母なので、たまに「言うことを聞きなさい!」と子供をつい叱ってしまうこともあります。けれど、その言葉を発する度に「言ってる私は自分の思う幸せな生き方ができているのか?」と自分に問うようにしています。「言うことを聞きなさい!」と言ってる親の姿が幸せそうならば、子供はその言うことを自然と聞きたくなるはずだから。子育ては実にシンプルで深いもの。
生き合い、学び合い、そして紡ぎ合う…森を創りだす木々のように日々を丁寧に育てていきたいものです。
ママライター
三井祥子さん
子育てのじかん
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