仕事も暮らしも無理しない。シアワセ空間と時間の作り方。

ワンオペ育児、見えない家事という言葉が気になるこのごろ。仕事や家事、育児との両立に悩む人に向けて、シアワセ空間コーディネーターの柴田さちこさんは「仕事も暮らしも365日無理しない」をコンセプトに空間と時間の作り方を伝えています。「片付けない日もありますよ~」と話す笑顔に親近感。シアワセになるために心にとめておきたい言葉を、たくさん教えていただきました。

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ゲスト:柴田さちこさん

シアワセ空間計画室の代表(室長)。整理収納アドバイザー、アドバイザー2級認定講師として活動。時短家事コーディネーター資格の講座立ち上げから携わり、スタートアップ認定講師として活動中。インテリアコーディネーターの資格も持つ。プライベートでは、現在20歳(長男)・18歳(次男)・6歳(長女)の3人の子育て中。。

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幸運の女神様には、
前髪しかない

結婚、出産を経て、夫が単身赴任のために専業主婦で子育て。一般企業やグランドホステスとして働いてきた柴田さんの頭の中には、「早く社会復帰しないと(社会に)置いていかれちゃう!」と焦る気持ちがありました。2人目のお子さんが幼稚園に行き始めたとき、市教育委員会で嘱託職員として働き始めました。

乳幼児学級や市民大学の企画運営に携わる中で整理収納アドバイザーを知り、柴田さん自身が2級講座を受講。その4カ月後には1級を、続けて2級講座を開催できる講師の資格を取得しました。嘱託期間が終わり、これらの資格を生かして整理収納アドバイザー2級講座を開始。同時に、教育訓練給付金を使ってインテリアコーディネーター資格を取得しました。「面白そう!と思ったら行動しちゃうんです」とのこと。そのフットワークの良さには理由がありました。

柴田さんは21歳でお母さんを亡くしています。イギリス留学の夢をあきらめ、実家の家事を引き受けてきました。そんな柴田さんに、空港で働きたいという新たな夢が生まれます。「私には無理」と思いながらも、キャビンクルーを育成する専門学校の無料説明会へ。そこにいた素敵な女性講師から、幸運の女神様の話を聞きます。

「幸運の女神様には前髪しかない。向かってきた瞬間につかまないと、振り返ってつかもうとしてもつかめない。だから、チャンスをすぐにつかむようにしています」。柴田さんは専門学校に進学し、その夏のグランドホステス募集で合格。10月から働き始めました。「この成功体験で、何事も自分次第、やればできると思えるようになりました。」

できないことを考えるより
できる方法を考える

柴田さんが整理収納講座の受講生さんと話して気付いたことは、片づけや料理が苦手で「自分はダメな人間だ」と思い込んでイライラモヤモヤとしている人が多いこと。「家事がうまくできるようになったら、自己肯定感が上がって暮らしが楽しめるようになるはず! できる方法を考えればいいだけ。頑張らなくてもいいんだよということを伝えたい」という思いが生まれました。

そんな時に、時短家事コーディネーターの講座をつくろうという声がかかります。柴田さんは3人目のお子さんを出産したばかり。「新しい講座をつくるなんて私にはできない、時間もない」と断ったそうです。その時、柴田さんの心の中に幸運の女神様が再び現れます。「チャンスをつかまなきゃ!」。約1年後、柴田さんは時短家事コーディネーターの資格講座を立ち上げました。時短家事コーディネーターが掲げる「時短家事5か条」には、柴田さんが大切にしているシアワセになるためのヒントが満載です。

「時短家事5か条」

  • 固定観念を捨てる もっと自分をラクに
  • ひとりだけで頑張らない 家事をシェアする
  • 自分を褒め周囲に感謝 ありがとうは家族をつなぐ魔法の言葉
  • 悩まない仕組みをつくる 小さなストレスを減らす
  • サービスや家電に頼る できないことは任せる前向きなリアクション

家事は50、60点でいい
自分の幸せが一番

「シアワセ空間計画室」では、整理収納・時短家事・インテリアの考え方や実践を組み合わせたシアワセ空間づくりに取り組んでいます。「片付けをしただけでは人生は成り立たない。整理収納で暮らしの土台を整えて、時短家事で暮らしをうまく回して、インテリアで我が家への愛着を生み出す。この3つがそろってシアワセ空間になると思うんです」。

そして柴田さんは「伝えたいのは家事のスキルじゃない」と強調します。「私たちは家事をするために生きているんじゃない。私の人生楽しかったな、よかったなと思えるように、ほっとする時間や自分探しをする時間を大事にしてほしいんです」。そういったメッセージを、講座だけでなくSNSでも積極的に発信しています。

さちこさんのてまひま

家事や育児でやらなければいけないことが目白押しの毎日。毎朝、スケジュール帳を開いて、その日にやらなければいけないことをリストアップ。一つずつこなしていきます。

柴田さんが無理をしないために心掛けているのは「考えるじかん」を持つこと。ソファでくつろいでいるとき、お風呂に入ったときなど、一人でいるときは考えるじかんにあてているそうです。やらなければならないことの優先順位を決め、頭の中でシミュレーションをして忙しい一日に備えます。

そしてもう一つ、大事にしていることは「頑張り過ぎないこと」。「片付けずに寝る日があってもいいと思うんです。家事は50、60点でもいい、自分が幸せでいることが一番大切!」。その言葉を聞いて、わたしも自分の肩に力が入っていたことに気が付きました。

イライラモヤモヤしていては、いい考えも浮かびませんよね。シアワセな明日のために、今晩ひとりじかんを持って一息つきませんか。

あの人に会いにいく

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