尾道市立美術館はシンプルで大胆! ひろしま建築めぐり

「坂の街」「文学の街」「映画の街」などで有名な、歴史ある街・尾道。近年は西瀬戸自動車道によりサイクリストも集まるようになり、多彩な魅力を持つようになりました。観光地としては、尾道水道とロープウエーをアングルに収めた写真が有名な、千光寺公園をイメージされる方が多いのではないかと思います。今回は、その千光寺公園内に建築されている、尾道市立美術館について紹介させていただきます。

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コンクリートとガラス
による存在感と調和

ロープウエーで登ってこられた人は、頂上展望台を通り過ぎて海に向かって少し下ったところ。車で来られた人は、駐車場から歩道を公園に向かって歩くと、正面に見えてくる建物が尾道市立美術館です。

大きな四角いガラスケースの中に、コンクリートの壁を据え置いたような外観です。

コンクリートの壁は、塗料による着色や仕上げ材の設置などを行わない「打ち放し」です。素材感がなかなか魅力的で、デザインを強く意識した建築物によく使われる手法ですが、ここまで大胆な表現はなかなかありません。

建物の形自体はとてもシンプルで、中央で折れ曲がり、そこがエントランスとなっている以外は本当にスッキリしています。

そのためか、大きな建物でコンクリートの塊のような、かなりの存在感があるにも関わらず、重々しさはあまりありません。周辺の地形や庭園などと調和が取れているように感じます。

設計者の非凡な才能がひしひしと伝わってきます。

設計者は世界的に有名な
安藤忠雄氏

尾道市立美術館を設計されたのは、安藤忠雄氏です。

メディアにも時々出る方なので、よく知られた建築家の一人ではないでしょうか。

どのような方なのかを非常に簡単に解説しますと、

  • 建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を日本人として3番目に受賞
  • 元東京大学教授で東京大学名誉教授
  • 建築の勉強は独学
  • 元プロボクサー

という、異色の経歴となっています。

作品としては、コンクリート打ち放しの素材感と幾何学的な形態で、世界的に高い評価を得ています。

尾道市立美術館が存在感を持ちながらも周囲と調和しているのは、安藤氏の手腕によるものと言えるでしょう。

ちなみに私の記憶では、広島県内の安藤氏設計による建築物は、この尾道市立美術館だけです。

美術館の周辺も魅力が
盛りだくさん

尾道市立美術館は、数年前にツイッターで非常に有名になりました。

近所で飼われていた「ケンちゃん」という黒猫が、当時美術館で展示していた「猫まみれ展」を見るためか、美術館に侵入を試みます。

しかしそれを警備員の方が優しく阻止。

その「攻防」の様子を職員の方がツイートし、各方面の注目を浴びて大反響を呼びました。

尾道といえば猫の街、という認識が猫好きの方を中心に広がっているそうで、美術館の東、千光寺から市街地に下りる途中に「猫の細道」と呼ばれる猫好きの聖地と呼ばれるところもあります。

この「猫の細道」周辺は猫好きの方にはもちろんのこと、建物好きにもとても魅力的な場所となっています。

手作り感あふれる路地周辺の建物、古民家、少し離れていますが尾道の空き家再生プロジェクトによるホステル「みはらし亭」、そして国の重文である天寧寺三重塔など。

現代的美しさを持つ尾道市立美術館とはいろいろな意味で対照的なそれらの建物たちを、しっかりと満喫することができます。

そして建物の持つ魅力の幅広さを、改めて感じさせてくれます。

尾道市立美術館 公式ホームページ (onomichi-museum.jp)

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