秋の収穫~自然と共生していく農作物~土が育てる人の味

実りの秋がやってきました。人の手によって土に落とされた種が、自然の摂理にしたがって、田んぼや畑でたわわに実っています。私たちの手元に届く、その農作物はどんな種からできているのでしょうか。また、どんな土で、どんな手間をかけられて育ったのでしょうか。そしてどんな人に育てられたのでしょうか。見た目は同じ野菜でも、土で味が全く変わってきます。土をつくりだすのは人。農作物は作り手の人柄が味となります。今回は潮風にあたりながら育った「神の島」宮島の野菜と、昼夜の温度差に耐えながら育った志和(東広島市)の盆地野菜を農家さんの人柄を交えながらご紹介します。

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作る人、食べる人が
一緒になって育つ野菜

「神の島」と呼ばれる宮島は、かつて田畑を耕すことが禁じられてきました。戦後の食糧難によって一部の土地の開拓は許され、1946年、江田島から来られた中岡寛さん、スミエさんご夫妻が開墾されました。大砂利と名の付くその土地は掘っても掘っても岩ばかりで、石工だった中岡さんは出てきた岩を砕き、ひとつひとつ積み上げ石垣をつくり段々畑にされました。その苦労と意思を受け継ぎ、さらに育てて行きたいと山本千内さん、ご主人の悟史さん、娘の千草ちゃん家族が中岡さんの名前を残したまま営まれています。

農園主は奥様の千内さん。ご主人いわく「これからは女、子どもと野生の時代。ふんわりとした優しさで自然と対話し、それを前面に好きな農業をしてほしい。僕は縁の下の力持ちで」と。

その言葉どおり、耕さない、農薬を使わない、手作業による自然農法。

農作物は土がとても大切です。土が整うまでには何年もかかります。

農業を始めたころ、作物が思うように収穫できず、季節の作物を送る定期便に、しゃもじを入れたこともあったそうです。

「そんな時でも、食べる側の人達は、笑顔で待ち続け応援してくださった。だから今がある。この農園は作り手と食べる人が一緒に作ったものです。そしてこれからも」と笑顔で話してくださったのは悟史さん

「弥山からの湧き水、飛び回る虫、土の中で動き回る目には見えない数えきれない生き物たち、そして、それぞれに役割をもった草。たくさんの命がつまった野菜をみなさまの命の一部にしてほしい」と千内さん。

畑の中を天使のようにかけまわる娘さんの名前は「千草」ちゃん。お花が大好きで、野山や野菜の花を摘んでは定期便に入れ、食べる人を笑顔にします。千草ちゃんのその感性と他を思いやる気持ちは、将来、花と野菜が共生する豊かで美しい農園にすることでしょう。

秋のじゃが芋レシピ
~ホイル焼きを楽しもう~

今回ご紹介する中岡農園さんの秋の収穫物は赤いじゃが芋です。

見た目は個性的ですが、育てたいのは珍しい野菜、変わった野菜ではなく、この土地、風土、気候に合う野菜だそうです。良い芋だけを選んで種芋にし、少しずつ、この土地に合った芋にしていくそうです。無肥料なのにとても大きなじゃが芋ですよ。

写真の上から順に

●グラウンドペチカ(赤と紫の斑)
●タワラマゼラン(紫)
●アルタイル彦星(赤と白っぽい斑)

掘りたてのじゃが芋は皮が薄く、芽も浅いので丸ごと頂けます。赤色をアクセントに、目にもやさしい料理をご紹介します。

アンチョビの
じゃが芋ホイル焼き

■材料(2人分)

じゃが芋 2個
アンチョビフィレ 2枚
にんにくのみじん切り 少々
バター 大さじ1
塩・黒こしょう 各少々

■作り方

①じゃが芋は良く洗い、芽があれば取り除き、皮のまま串切りにする。
②細かくたたいたアンチョビと、みじん切りしたニンニクを合わせる。
③アルミ箔に①を置き、②を散らす。中心にバターをのせて、塩、こしょうをして包む。
④200℃に予熱したオーブンで30分焼く。

■お問い合わせ

中岡農園

https://www.instagram.com/nakaokanouen

●Tel:080-3898-0326

メールはこちらのリンクから
nakaokanouen1946@gmail.com

あたりまえの暮らしから
生まれた野菜

東広島市志和町に、「志和の盆地野菜ふもとや」の畑があります。周囲を山に囲まれた盆地は、昼夜の寒温差が大きく野菜作りには最適です。
育てているのは麓清志さんと奥様の陽子さん。

実は麓夫婦、数年前まで市内でサラリーマンをされていました。
農業をするきっかけとなったのは清志さんのアトピー性皮膚炎。
不規則な生活やストレスから悪化してしまったそうです。
行き着いた答えは、「生活を整えること」。
和食を基本に朝昼晩3食きちんと食べる、適度な運動をする、しっかり寝る。
人として当たり前のことだったそうです。

その当たり前のことすらできない暮らしに疑問を感じ、志和での農業が始まりました。

そんなご夫婦の想いは食に不安を感じる人、アレルギーがある人、持病などで食事制限のある人が安心して食べられる野菜を作ること。自分たちの経験が原動力となり、当たり前の暮らしをするためのブレない姿は自然に対し誠実で作物の変化に敏感で柔軟に対応されています。

ひとうねを指さし、「これは虫さんたちにあげる野菜」と、笑顔で教えてくださった言葉が印象的です。

太陽のエネルギーを
いただいて

ふもとやさんの秋の収穫物の1つは、個性あふれるかぼちゃ達。
写真の左から
●えびす
●バターナッツ
●ほっこり姫
●ロロン
●雪化粧 の5種類。

それぞれに美味しさがありますが、どのかぼちゃもほんのひと手間で美味しくなる技があります。

それはお日様に2〜3時間当てること。太陽に当てることで、味はもちろん、調理じかんも短く、栄養価も上がります。

自然と分け合った米作り
~秋のしこみ料理~

秋の収穫物として外せないのがお米。無農薬は難しいと言われる米作りです。それは植えた全てを人が収穫しようとするから。ふもとやさんは自然と分け合って仲良く米作りをされています。丸ごといただけるその安心安全なお米を使った仕込み料理をご紹介します。

いり玄米

■材料

玄米 適量

■作り方

①玄米を洗い、ざるに上げて一晩おいたあと、いる。
②パチパチとはじいたらできあがり。そのまま食べても、煮出してお茶にしてもおいしい。

いり玄米入りのグラノーラ

■材料

A オートミール 200g
きな粉 50g
いり玄米 50g
ナッツ 40g
ドライフルーツ 40g
オリーブオイル 80g
50ml
メープルシロップ 50g
少々

■作り方

①Aの材料を合わせてボウルに入れざっくりと混ぜておく
②水とオリーブオイルを合わせ小鍋で温め、①のボウルに注ぎ入れ、さらにメープルシロップも入れて両手のひらでもみこむようにして材料と混ぜる。
③②を鉄板に平らに広げ、180~200℃に熱したオーブンで約20分焼く。
④紙に広げて冷まし、缶に入れて保存する。

■お問い合わせ

ふもとや

https://fumotoya.jp

●Tel:090-3880-5372

ママライター  
岡野陽子さん

HP

子育てのじかん

ライター紹介ページ

ママライター

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