生まれ変わる宮島口旅客ターミナル ひろしま建築めぐり

広島の観光名所のひとつ、宮島。厳島神社をはじめとする建物、自然、グルメなどたくさん魅力があります。
その宮島への玄関口は、「まちづくりグランドデザイン」をもとに、今まさに大きく変化しています。今回は、その中心となる宮島口旅客ターミナルについて紹介したいと思います。

こつこつ追求型の方にオススメ
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訪れる人を迎え入れて
くれる 大らかな屋根

JR宮島口駅に降り立って真正面に見える建物が、2020年にオープンした宮島口旅客ターミナルです。以前はJRと広島電鉄がそれぞれフェリー乗り場を設けていましたが、建て替えを機に1つの大きな旅客ターミナルとなりました。

横幅の大きな建物にもかかわらず、威圧感をあまり感じません。

近づいてみると、屋根がカーブしていることに気がつきます。JR、広島電鉄、商店街などいろいろ方向から訪れる年間延べ400万人もの人々を、優しく迎え入れられるようにS字型のカーブを描いています。

まちなみとつながる

設計者の乾久美子さんは、ターミナルとまちなみが分断されないように気を配ったそうです。

ターミナル内には改札や事務所のほか、観光案内所や店舗もあります。これらは、1つずつの小さなハコ型として大きな屋根の下にのびやかに配置することですることで、宮島口のまちなみスケールがそのままターミナルへ続いていきます。

ハコとハコの間には、海と空、まちとつながった気持ちの良い半外部空間が生まれています。自分のお気に入りの場所を見つけて長居をしたくなります。

宮島の景観をあじわう

このターミナルには、宮島の要素がたくさんちりばめられています。たとえば、高さのある柱でできたメインフレームと、それを支えるサブフレームは、宮島の大鳥居の構造を継承しています。

2枚の屋根の間にあるトップライト (天窓)は、島の商店街、清盛通りのアーケードを彷彿とさせて、自然とトップライトの下を歩きたくなります。

このトップライトは、「海辺の回遊軸(将来建設予定)」と呼ばれる護岸沿いの遊歩道の延長線上にあります。そして、飲食店やショップのある商業施設「HIRODEN etto (ヒロデン エット)」やマルシェやイベント広場となる「大しゃもじ広場(2023年建設予定)」への動線と一致します。

出典:乾久美子建築設計事務所
HP:https://www.inuiuni.com

広島電鉄宮島口駅の移築や道路の移築などを行い、新しい宮島口が完成するのは2023年となる見込みです。

宮島に渡るときはもちろんのこと、渡らない時も宮島をあじわうことのできる場所となっていくのが楽しみです。

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