絵本は心をほぐすアイテム。毎日たった5分のセルフケア

2022年の「あの人に会いにいく」では、11人の「子育てのじかんライター」さんを訪ねています。今回、登場いただくのは、EQ絵本講師の紀真理子さん。紀さんの穏やかで明るい声で語られたご自身の子育て経験は、思いもよらぬ内容でした。紀さんが子育てに絵本をどのように取り入れてきたのか、そして絵本講師として活動を続ける絵本の力について聞きしました。

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ゲスト:紀 真理子さん

一般財団法人絵本未来創造機構 EQ絵本講師®。子どもたちの心も頭も自然に育つ絵本の読み方、親子で自己肯定感がアップする絵本の効果など、絵本でハッピー脳をつくる方法を伝える。大学生の娘と中学生の息子の母。自宅の絵本は2000冊を超える。

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育児書を読んで落ち込む私

「自己肯定感がとても低かったんです」
お子さんを初めて出産したとき、うれしさと同時に、「私のような人間が増えたら社会に迷惑がかかるのではないか」「こんな人間はいない方がいい」といった大きな不安に襲われたそうです。

子育てをどうしていいか分からない、何をやってもうまくいく気がしない、この子をちゃんと育てられないかもしれないと不安は膨らむばかり。
育児の答えを求めて育児書をめくったところ、そこに書いてあったのは、抱きしめる、プラスの言葉を使うなど、「私がしてもらってこなかったことばかりだった」と紀さんは振り返ります。

三人姉妹の長女で厳しく育てられ、思い出されるのは怒られてばかりだった子供のころの私。
育児書を読むほど落ち込んでしまったそうです。

子育ての方法を模索する中である子育て本に出会い、その子育てを学ぶSNSグループに入りました。
紀さんのあまりの自己肯定感の低さに、グループの先生が一冊の絵本を紹介してくれたそうです。
それが絵本「わたしとなかよし」(瑞雲舎)。

「絵本では、歯磨きやお風呂、おいしいものを食べるなど、当たり前のことが書いてあって、それが自分を大事にすること、とありました。
自分を大事にすることなんて思ったことがなくて、衝撃を受けました」。
この経験が、紀さんと絵本の関係を大きく変えました。

私を救ってくれた
絵本の力を伝えたい

子供のためにそろえていた絵本ですが、「自分(大人)にもいいよ」と勧められ、絵本を選ぶ視点が変わったそうです。
赤ちゃん絵本のフレーズの中に、「楽しくて笑う。笑うから楽しい。どっちもほんと」とありました。
「子供に読み聞かせた言葉が、自分の心に響きました。心にすっと入ってきました」

「もっと自分を大事にしよう」と思えるようになり、絵本の力を実感していたころ、子育てグループのメンバーの一人が、絵本メンタリング協会(現在の㈶絵本未来創造機構)を立ち上げることになりました。
紀さんにも声がかかり、「私のように自分に自信のないお母さん、不安でいっぱいなお母さんに寄り添えるかも」と思い参加。

お母さんたちの変化を目の当たりにし、フルタイムの仕事を辞めて2020年2月からEQ絵本講師®として本格的に事業を開始しました。

主な活動は、お母さんたちに絵本の読み方、選び方、効果や言葉の大切さなどを 伝えること。
子供の脳の特徴に合わせた読むスピードや声色、そうする理由もきちんと説明します。
「絵本が何となくいいではなく、何がどういいのかを客観的に具体的に伝えています。毎日たった5~10分読むだけで子供に身に付く力は無限大。

絵本を取り入れないないともったいないと感じていただきたいです」と力を込めます。
紀さんに絵本の力を3つ挙げるとしたら?と聞くと、「①子供の無限の可能性を引き出すことができる ②大人にも効果が高い ③親子の絆を強められる、の3つ。
絵本を読むときは他のことはできません。子どもにとってはお母さんが自分のためだけにじかんをとってくれる、至福のじかんでもあるんです」

家族の成長を
支えてくれるアイテム

現在、紀さんが所有する絵本はなんと2000冊。
お子さんに毎日読みかせることはなくなったそうですが、つい先日、大学生の娘さんに読んだそうです。
娘さんから、相手を理解できない、私はどうしてこう考えてしまうんだろうという相談があり、紀さんは絵本「ぼくからみると」(のら書店)を読みました。同じものを見ていても、人それぞれで見えているものが違うという内容です。

「娘の悩みの答えにつながるといいなと思って選びました。
絵本で感じたことや自分で気づいたことは、人に言われた答えよりも納得しやすいかなと思うんです」と話します。

紀さんの絵本はリビングにあり、家族のだれもが自由に手に取ることができます。
読まなくても絵本の表紙が目に入りますし、テーブルにあれば何となくページをめくってみたくなります。
紀さんが絵本を声に出して読んでいると、そばで聞いてはいなくてもお子さんたちの耳に入っているかもしれませんね。

「娘が中学生のころ、保健の勉強で自己肯定感について考えることがあったみたいで、ふと「私の自己肯定感ってエベレスト級なんだけど」と言ったんです。私たち夫婦にはないフレーズで、これは絵本がくれた言葉だと分かりました。絵本に感謝しています」。
絵本を暮らしに取り入れた、紀さんならではエピソードです。

紀さんのてまひま

紀さんは毎朝、絵本を音読しているそうです。
まだ頭がぼうっとしているときに読むことで、一日のいいイメージを潜在意識にインプットするとのこと。
絵本のおかげで、外出自粛のコロナ禍でもネガティブな気持ちを持つことなく過ごせたそうです。

ここ最近、国際情勢が心配されますが、「こんなときには…」と1冊の絵本を勧めてくれました。
絵本「あなたの一日が世界を変える」(PHP出版)。
彼が町を旅しながら当たり前のことをしていく物語で、私一人が今日を平和で穏やかでいれば世界中にいる70億分の1が平和ということ。
10人が平和でいれば、7億分の1になります。どんどん増やしていけば世界中が平和になります。「私がいい一日を過ごす」という身近なところから世界がよくなることを体感できる絵本です。

「絵本は本と比べると、気楽に簡単に読み切ることができます。絵があるのでイメージも膨らみやすいですよ。
簡単に短じかんで自分をポジティブにしてくれる、心をほぐしてくれるアイテムです。
たった5分でセルフケアができます。皆さんにも暮らしに取り入れてほしいです」

子育てのじかん

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