めぐりの中で繋がりを育む「居場所」つくり
みなさんには何でも話せる友人や、落ち着ける居場所がありますか?
ある方もいれば、ない方もいるかもしれません。
では、「居場所」ってどんなイメージがありますか?
自分らしくいられる、安心できる、うれしいこと以外に悲しいことも打ち明けられる…
大人の方に尋ねるとこのように伝えてくださる方が多いです。
これって、大人だけに限ることではないんです。
子どもにも同じことが必要なんです。
だから、子どもも大人も楽しめる「居場所」があったらいいなと思い いろんな居場所をつくりました。
自分の“すき”をみつける
居場所

子どもたちのための“自分を発見するあそびの場”を作っているmoco mocoでは、自然あそび、ご飯つくり、裁縫、アナログゲームなどの活動に取り組んでいます。
自然あそびの中には、薪割りや火起こしをしてご飯つくりもします。
この一見何のつながりもないように感じますが、実は共通点があります。
それは、
「あそび」を通して自分を知る、ということです。
道具を使う作業のあるあそびの活動には 、火起こし名人がいたり、薪割り名人がいます。
火起こしに苦戦するさなか、その場を盛り上げる応援専属の子もいたり、敏腕サポート役の子もいます。
外作業が得意でない子は、お料理が好きな子も多いです。
アナログゲームでは、多種多様な特性を持つゲームの中から自分の得意と不得意を発見できます。
このように、「あそび」を通して自分を表現できる居場所づくりをしています。
これは子どもメインですが、中・高・大学生、大人、おじいちゃんおばあちゃん世代の方など幅広く多世代交流の場になり、つながりができているのもうれしい循環です。
いろいろな人との
関わり合いが
できる居場所



子どもは「あそび」を通じた居場所づくりでしたが、大人の場合は、「おしゃべり&食」を通じた居場所づくりをしています。
大人はおしゃべりしたり、いろいろな人のお話を聞けたり。
悩みも、不安も、うれしいも、楽しいも。
いろいろな人の声が聞こえる、自分を安心して出して良いと思える場になればと思いながら集まる方とのじかんを私も楽しませてもらっています。
こちらも同世代の時もあれば多世代が集うこともあり、その時々で話の内容も変わるので必然的な楽しみ方もできています。
「食」は、季節の保存食や麹調味料づくりなど興味のある方が集い、みんなで賑やかに手仕事をする場です。
この食の手仕事に参加してくださる方からは、
「この食材って今の季節の物なんですね」
「豆板醤ってソラマメを使って出来ているんですね!」
「梅干し作りを教わってから、周りの自然に目が向くようになりました」
「味噌を仕込んだら、豆を育てるところからしてみたくなって畑を始めました」
と、いろいろな発見や意識が変わったという話をよく聞かせてもらいます。
買うのは簡単だけれど、売ってあるものは自分でも作れるものがあるということが伝わっていくのもうれしいです。
「あそび」と「食」に
通じること

このように同じ共通点のもと、視野を広げて居場所づくりをしていますが、この「あそび」と「食」の活動にも共通点があります。それは、「循環」です。
自然活動では、山をきれいにすることで出た薪材を使い火起こしをしてご飯をつくり、残りの灰を土に埋めて返す。山も土もきれいになり、みんなの生活が豊かになる。
季節の食の手仕事に目が向くことで、健康な体づくりと四季を感じ自然を大切にし、野菜作りの自給に興味や関心が持てるようになり、そしてまた次の年の食へと繋がっていく。
人と人とが繋がれる居場所をつくることで「孤立させない」環境ができ「自分を表現することを楽しめる」ようになる。そのため、コミュニケーション力が上がりさらに繋がりが広がっていく。
このすべては
「SDGs」に含まれることと同じことだと気付きました。
自然も人もめぐりの中で楽しみながら過ごすことで、これからを安心して過ごしていける持続可能な「繋がり」へと結びつくのではないかと感じています。
そんな繋がりができる居場所づくりをこれからも大切に育みたいと思います。
子育てのじかん
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