暑さを味方に。今こそやるべき夏掃除
掃除といえば?!と言われ、パッと頭に浮かぶワードは「年末大掃除」。
家中の溜まった汚れを、年末にリセットし、気持ちよく新年を迎えるのが、毎年の流れだという方も多いと思います。しかし、年末大掃除にキッチンの頑固な油汚れを掃除していて、思ったよりキレイにならない。そんな経験はないでしょうか?
実はキッチン掃除が最適な時期は…そう!今!夏です!
夏にキッチン掃除?!なぜ?と思われるかもしれません。効率よく油汚れを掃除していく手順をご紹介します。
暑さを味方にする
キッチン掃除
キッチンにはたくさんの汚れが存在しますが、掃除で一番苦戦しやすいのが油汚れ。
年末大掃除の寒い時期に、コンロやレンジフードを掃除していると、なんだか油汚れが落ちにくいなと感じることがあると思います。
その原因は、冬の気温の低さです。
油は熱に弱いですよね。キッチン掃除では、お湯を活用して掃除をしていきますが、冬は寒いので、いくら室内に暖房をかけていたとしてもお湯が冷めやすくなってしまいます。
お湯が冷めてしまうと、せっかく熱でふやかした油汚れがまた固まってしまいます。これが掃除の効率を悪くする原因です。


そこで、夏の暑さを味方にしてキッチン掃除をしていきましょう。
油汚れを効率的に
落とす方法

では、どのようにすれば効率よく油汚れが落ちていくのか、例を挙げながらご紹介します。
なかなか普段掃除では手が回らない換気扇のシロッコファン 。
料理をする度に稼働しているので油汚れはつきやすいですが、換気扇の分解 が必要になるので、ついつい後回しにしがちです。
しかし、あまり放置しすぎると、故障の原因にもなりますので、半年に1回はチェックしてみてください。
【掃除手順】
- 分解して、シロッコファンを取り出す
- シロッコファンが入る容器(バケツがなければ 大きめの袋を二重にする)に熱めのお湯(約50℃)を入れる
- 中性洗剤を、約100ml程度入れる。(お湯10ℓに対して)
- シロッコファンを入れ、30分~1時間程度、つけ置きをする
- 時間が経過したら、シロッコファンを取り出し、ブラシ(子供用の歯ブラシがおすすめ)ですばやく磨く
- しっかりと洗剤を洗い流し、乾かしてから元に戻す
分解した際に、外したネジやボルト類も油がべったりついていますので、なくさないように一緒につけ置きすることをおすすめします。
油汚れ掃除の注意点

注意点を2点ご紹介します。
まず1点目は、「お湯を冷めさせないこと」です。つけ置きをしている最中にお湯が冷めてきたら追加でお湯を入れます。また、ブラシで油汚れを取る場合は、すぐに擦らないとせっかく洗剤とお湯で浮かせた油汚れがまた冷めて固まってしまいます。ふやけているうちに、すばやく擦るのがポイントです。
2点目は、「洗剤の液性に気をつけること」です。油汚れにはアルカリ洗剤がとてもよく効きます。しかし、アルカリ洗剤は、シロッコファンの種類によって、塗装やコーティングがはげる原因になります。中性洗剤であればその心配はありません。中性洗剤で代表的なのが「ウタマロ」です。ウタマロとお湯を組み合わせて是非掃除してみてください。
シロッコファン以外の
油汚れ掃除

シロッコファンのように、分解して取り外せると、つけ置きもできますが、コンロや壁、レンジフードはつけ置きできませんよね。
つけ置きできない場合は、洗剤とお湯をクロスにつけて拭いていきます。この時もなるべく熱めのお湯がいいですが、火傷防止のために、厚手のゴム手袋をお忘れなく。
【掃除手順】
- クロスを熱めのお湯で湿らせて絞る
- 湿らせたクロスに、アルカリ洗剤(塗装がはげる恐れのある材質は中性洗剤)を吹きかけて、汚れた箇所を拭く
- 洗剤を拭き取るように水拭き(この時もぬるま湯がおすすめ)をする
- 仕上げに乾拭きをして完了
注意点としては、目線より上の高さの位置に洗剤を吹きかけると、洗剤が目に入る危険性があります。直接吹きかけるのではなく、クロスにつけて拭いてみてください。
夏におすすめ掃除

夏の暑さを利用すると効率よく掃除ができる箇所はキッチンだけではありません。
キッチン掃除以外にもおすすめの掃除箇所をご紹介します
◆カーテン洗い
カーテンは生地が大きいため、洗うと乾かすのに時間がかかります。しかし、夏であれば、カーテンを洗い、そのままカーテンレールに戻せば、すぐに乾いてくれます。わざわざベランダに干す手間も省けます。
◆床掃除
冬の気温が低い日に、床の水拭きをすると、なかなか床が乾かないので、歩く度に足の裏が湿った感覚になります。また、床が湿ったままスリッパをはいて歩くと、スリッパ裏面のホコリが床につきやすくなってしまいます。しかし、夏であれば、床を水拭きしても、すぐにカラッと乾いてくれるのでストレスなく掃除できます。
夏に避けた方がいい掃除

次は、逆に夏に避けた方がいい掃除についてご紹介します。
◆冷蔵庫・冷凍庫掃除
冷蔵庫や冷凍庫も定期的に食材チェックをし、棚を拭き、異臭を抑えたり、カビの発生を抑えたりする必要があります。しかし、夏の暑い時期に掃除をしてしまうと、気温が高いため、冷蔵庫のドアの開閉を繰り返すと、すぐに食材が傷んでしまいます。
冬もしくは夏前に念入りに掃除を済ませておきましょう。
◆窓ふき
夏は紫外線がきついので、長時間窓ふきをすることで、身体への負担も気になります。
また、日差しが厳しい日は、窓ガラス自体が熱くなっているので、ガラスクリーナーを吹きかけても、あっという間に蒸発してしまい、拭きムラの原因になります。しかし、窓は手垢など常に汚れが気になる場所。夏でも快晴の日ではなく、曇っている日などに掃除するよう工夫してみてください。
季節を味方に

夏は暑すぎて掃除する気分にならない。冬も寒すぎて水を触りたくない。
ついつい掃除はマイナスな気持ちになってしまいがちです。
しかし、季節を味方にすることで、掃除も効率よく進めていくことができます。
日本には四季があります。ここまではっきりと四季がある国も珍しいです。
この四季を感じながら、そして活用しながら家の中をキレイに整えていきましょう。
子育てのじかん
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